【 タイムマシーンに乗る方法 】
毎日早朝のウオーキングをしている。
ほぼ同じ時間に出かけるから、同じ場所で夫婦で歩いている人や、若い女性ランナー、或いは柴犬を連れた人などとすれ違う。挨拶はするが何処の人かなどは全く不明。
ところで、つい最近のこと早く目覚めたので、いつもより五分早く家を出た。するとどうだろう、「ああ、この人はこの交差点を曲がって来ていたのか、この人は園芸店の花を見るのが好きなんだ」などと、いつも会う人たちの五分前の状況が見えたのである。十分早く出れば更に五分前が見える。正にタイムマシーン状態である。固定されている状態の数分前にこんな面白い現象がある。普段の行動の中にこんな発見が出来れば、日常の中で句材は楽に見つかりそうだ。